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侍従騎士の歌

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侍従騎士の歌·上

私はモンドの街道を全て歩いた。 息をすると不幸と酔い潰れる匂いがする。 最も傲慢な貴族を見て、 最も凄惨な平民を見る。 蜘蛛の巣のような暗い路地が彼らを隔て、 暗闇にカランと響いたのは、心の枷。 街で夜の見回りをする時、 同僚と上司はこう叫んだことがある。 「我々は星光の騎士、頭をあげるといい!」 「星の輝きにある高貴な旗こそ、我々が守るべきもの!」 星も、旗も、私は顔をあげて見たことがない、 あの汚い街角を、見ずにいられなかったのだ。 落ちぶれた商人の、静かに流す涙。 年老いた兵士の、血まみれのため息。 寝静まった夜の街に、 貴族に捨てられた少女はバルバトスの善意を祈り求めた。 荒涼とした風が教会を揺さぶった。 悲しみと憎しみを挟んで、豪華な宮殿を揺らすのだ。 全ての母親の全ての叫び声と、 全ての子供の全ての泣き声は、 最も固い盾に傷を残し、 最も鋭い矛を折るのだ。 その声は私を震わせた。 しかし巨大な宮殿も城も、 西風が吹き荒ぶ聖なる場所も…… アリの嘆きなど誰にも聞こえない。

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