無名祭司のノート
Content
無名祭司のノート
…… 水利施設の修繕に召集されるはずだった職人のチュピカが、審理官トラーマフティケトリに黒曜石を三袋送ったとのこと。チュピカは身体の不調により参加できないそうだが、これだけの贈り物があれば、連盟への誠意を示すに十分だ。審理官は彼の熱意を高く評価し、彼の代わりに(…)出身の職人マンクを呼ぶことにした。 …… 水利施設の修繕工事は、期限を定めず停止する運びとなった。ほぼ一夜にして、深井戸は漆黒の災厄に飲み込まれ、付近の住民は全員… 鷹戦士は入口を封鎖した。聖王から借りた烈火で感染したすべての(…)を焼き尽くし、それですべての災いは去ったと宣言した。 しかし神殿に来た老婦人が審理官の前で突然発狂し、太陽と同盟の滅亡というおかしなことを叫び始めた。カマユックの戦士たちはすぐに彼女を連れ去った。同盟の規則では、彼女はおそらく… …… ここ数日、神殿を訪れる民はこそこそと話している。(…)を夜の主に捧げることを禁じたお触れが、夜の主の怒りと呪いを招いたのだ、と。そして漆黒の病はその結果として下されたものなのだ、と。 チチリは彼らを説得しようとしたが、何の効果もなかった。人は自分が信じたいものを信じるものだ。言葉だけで何ができるのか。 …… 街中に(…)の気配が満ちている。聖王の勅令により、南西の三つのエリアは封鎖された。既に腐っているというのに、徘徊をやめない。(…)を鷹戦士は焼き払おうとしているが、目覚ましい効果は無いようだ。有限のものが無限に湧くものにどこまで抗えるものか。彼らが倒れれば、やつらと同じようになってしまうのだから… 夜風に聞こえるのは絶望の悲鳴のみ。生者の世界だけでなく、禁じられたあの世界からも聞こえる。 …… やつらは扉を突破しようとしている。だが、やつらは私の(…)を得られない。私の庇護を求める子供たちの(…)も得られない。得られるのは、私たちの(…)だけだろう。 この短剣で… (その後は汚れで読めなくなっている。)
