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丁寧に書かれた日記・1
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丁寧に書かれた日記・1
■月■日、ライトキーパー選抜の名簿が発表された。私の順位は高くはなかったものの、なんとか最下位で滑り込むことができた。長年の努力が今日、ようやく報われ、憧れのライトキーパーの制服を着ることができた。鏡の前に立ち、この制服を端から端まで、何度も何度も見つめた。ボタン、メダル、ハット、そして私の名前が刻まれた、私だけのランプ。いくら眺めても飽きることはなかった。新品の制服からは、革と希望が混ざり合った良い香りが漂っている。ランプに刻まれた名前に触れながら、辺境を守護する自分の姿を思い描く。未来への期待が胸に膨らみ、私の名前と共に、私の物語がナシャタウンへ、そして、ナド・クライ全土へと伝わっていくのだろうかと、想いを馳せた。
