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清き宝瓶-「百飲」
何の装飾もない質素な陶製の容器。作りは少し荒いが、容器の面にはかなり厚みがあり、雨風や強い日差しに晒されても、あるいは人に叩かれても壊れにくい。そのため、公共の水汲み場での利用に適している。キャラバン宿駅ではかつて、このような陶製の容器を使って道行く人に飲み水を提供していた。毎日朝昼晩一回ずつ、容器いっぱいの水を入れると、ちょうど百人分の水をまかなえる。しかし、酒を入れた壺で水をすくう傭兵が多かったせいで、容器内の水も強い酒に染まり、それを飲んだ酒に弱い商人が多く酔いつぶれてしまったことがある。そのため、最近ではこのタイプの水汲み場が一時的に使えなくなっている。

