一覧に戻る
純庭教会の聖騎士
HEAD
{RUBY_B#せいきし}聖騎士{RUBY_E#}の{RUBY_B#ゆる}赦{RUBY_E#}しのヘルム
宗教彫刻の、赦しの女神を模ったヘルム、自分の顔を隠すためにある。
沈黙騎士は人前で硬く重いヘルムを外したことがない。その荘厳で宗教的なヘルムと、サフィナの沈黙が相まって、息苦しいほどの威圧感を醸し出している。
傲慢な悪魔も、狂気に囚われた聖職者も、荘厳な圧力のもとに本能的な恐怖をさらけ出すことしかできなくなる。
教皇庁でも少数の聖職者しか知らない、サフィナのその宗教的なヘルムの下に隠されているのは、悪魔としての出自。教皇庁は悪魔を恐れながらも、その力を欲していた、それが矛盾な結果を生んだ…幼年の悪魔を捕らえ、彼女を勇敢な沈黙騎士に鍛え上げた。だが彼女が人前で素顔をさらけ出すのは禁じられ、教皇の命に従い、聖女の沈黙騎士として従事する事だけが許された。
年の近い聖女バニラは自らサフィナに聖書の勉学を指導していた、彼女は今でも燭光に照らされる悪魔の横顔を覚えている。
「親愛なるサフィナ、私はあなたの顔を見たことがある。ずっと覚えているわ」聖女バニラは、大人になってから徐々に視力を失っていった。
