二相楽園のスーパーヒーロー
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二相楽園のスーパーヒーロー
知っての通り、4人のレイメイジャーは今大人気のヒーロードラマ『払暁戦隊』の主要キャラクターだ。二相楽園の平和を守る民間のスーパーヒーローでもあり、満願テレビがスポンサーを務める。「笑顔のヒーロー」、「幸福同盟」…数多くの愛称からも、彼らの人気ぶりがうかがえる。 統計によると、この2年間で払暁戦隊は、窃盗や強奪事件を計14件、小規模な異常災害を22件解決し、さらに超常現象管理局と協力して中小規模の事件もいくつか摘発している。他方、4人の役者は社会活動にも積極的に取り組み、平均して2週間に1度はチャリティ公演を行っている。海原市で実施された「スーパーヒーローによる安全教育」イベントも好評を博した。彼らを舞台に送り出した満願がかつてそうであったように、払暁戦隊は今や多くの人々にとって憧れの存在となっている。 英雄か、それとも役者か? 払暁戦隊の人気は若者や高齢者の間で徐々に高まっている。しかし払暁戦隊がやっていることは、カンパニーや超常現象管理局ならもっと簡単にできるはずだと考える人も少なくない。そういった人たちからすれば、役者たちの活躍はまるで地元の人たちのおままごとのようなもので、満願テレビの宣伝に過ぎないだろう。 こんな展開、スターピースエンターテインメントの番組でもう見飽きたぞ。 ——珠星グループスタッフ 郷に入っては郷に従えって言うしね。私は結構気に入ってるよ、没入感のあるヒーローショーだと思えばいいんだから。 ——熱帯夜の都からの観光客 超常現象管理局が異常災害を鎮圧するより、スーツアクターが演じたヒーローバトルのほうがずっと面白いだろ? ——グラフィエ学院の学生 払暁戦隊のみんなが病院に会いに来てくれて、おいしいものもたくさん持ってきてくれたんだ。みんな本当のヒーローなんだよ! ——二次元シティ第二病院の患者 世界を守るのは誰だ? 確かに、星穹列車のような伝統的な英雄譚とは違い、払暁戦隊は世界を救う力を本当に持っているわけではない。しかし、だからといって彼らの行動が無意味と言えるだろうか?心が乾いていくこの時代にこそ、ヒーローは必要だ。彼らが体現するのは、「何かをしたい」という意志そのものだ。特に反物質レギオンが横行する今、人は自分たちのヒーローを心から求めている。 血塗られた遊儀以来、二相楽園は15年もの平和な時を過ごした。大きな災いがなかったのは、カンパニーが二相楽園への投資を増やした結果だと言われている。だが私は、本当の守り手は別のいると考える。つまりはレイメイジャーたちのように、土地にすべてを捧げたヒーローだ。 ——海原市の雑貨屋店主 二相楽園にとって必要なのは使令ではありません。心から私たちを尊重し、私たちと同じ地平に立ってくれる「人」こそが必要なのです。 ——満願テレビ局長 二相楽園にスーパーヒーローは必要だろうか?私は必要だと思う。スターピースカンパニーでさえ、人の心の基準を測るために琥珀の王を必要としている。払暁戦隊は代わりのきかない存在ではないかもしれない。それでも彼らは私たちのヒーローだ。
