幻月遊儀緊急対応マニュアル
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幻月遊儀緊急対応マニュアル
幻月遊儀の期間中は、請謁者がもたらす「奇跡」、過飽和状態の願力、異常災害の集中発生などにより、二相楽園各地で予測不能な異常現象や事故が発生します。現地住民および外星からの観光客の皆様は冷静さを保ち、超常現象管理局のニュース報道に常時注意し、危険エリアから離れて安全に幻月遊儀をお楽しみください。突発事件に遭遇した場合は、本ガイドを参照することで生存率を大きく高めることができます。 1.請謁者が引き起こす異象に遭遇した場合は、直ちにその場を離れ、「家」の方向へ進んでください。その間、背後および右側から聞こえる声には一切答えないでください。 2.「家」とは、人が居住可能な閉鎖空間または半閉鎖空間を指し、通常は椅子、ベッド、洗面台などを含みます。もし現在いる「家」がこの定義に当てはまらない場合は、直ちに以下をお読みください——「巨大な歯の上で踊る猿はおらず、鯨の腹の中に黒いトカゲはいない」。そのまま静止し、超常現象管理局からの安全情報をお待ちください。 3.超常現象管理局の安全情報には、放送、テレビニュース、ネット配信など複数の形式があります。アナウンサーの頭部は、パイナップルやリンゴではなく、目・耳・口・鼻で構成されています。 (関連報道:愉悦の仮面がリドラーに盗まれ、三進法市市民の認知における名詞と動詞が入れ替わり、大きな混乱を招きました。犯人は現在も逮捕されていません) …… 15.道に迷い、請謁者の影響範囲内にいる場合は、近くにある絵の世界の断片に避難することができます。ただし、ほとんどの場合、絵の断片は話すことも笑うこともなく、歯もありません。 16.絵の世界の端にある安全地帯は、現実に近い3つの次元座標軸を持っています。もしご自身の身体が二次元化し始めた場合は、すぐに来た道を引き返してください。 …… 30.高いところから大量に降ってくるものは、たいてい雨です。雨は水の集まりであって、お菓子でもアンティークの折りたたみ携帯電話でもありません。似たような状況に遭遇しても、お菓子からのメッセージに返事をしたり、携帯電話を食べたりしないでください。 31.ジョークとは、人を笑わせるための情報であり、勝手に動き回るものではありません。もしジョークが「友だちの冷蔵庫の結婚式に行って、電動歯ブラシの花嫁をさらった」などと言い出したら、最寄りのSF小説に乗って、その場から離れてください。 (関連報道:ある仮面の愚者が「笑いの神様からの賜り物」を利用し、虹彩市で無限のランダム現象を引き起こしたため、パブと超常現象管理局が協同で討伐を実施しました) …… 102.万が一テレビの中に閉じ込められた場合は、画面にできるだけ近づき、自分の姿が最大限映る位置に立ってください。耳元で童謡の合唱が聞こえてきても、決して一緒に歌わないでください。 103.これらを試す際は、必ず「すでにテレビの中にいる」状態で行ってください。テレビに入ろうとしている途中ではありません。 (関連報道:子供番組の司会者が多数の視聴者を悩みのない「おとぎの国」へ連れ込んだことから、現在誘拐事件として立件されています) …… お知らせ。本ガイドは幻月遊儀が終了する度に補足・修正されます。お手元のガイドが、今回の幻月遊儀で発行された最新版であることをご確認ください。
